前期日程の入試問題

前期日程の数学の入試問題を何校か解いてみました。

金沢大学(理系)は,ここ数年は過去に見られたような難問はなく,適度に差が付く問題に  なって来ています。医学科や数学科ではかなりの高得点でないと合格できないと思います。

金沢大学(文系)も,かなり前は数学で受験しない方が良いのではないかと思われた時期があ  りましたが,理系同様ここ数年は大人し目の出題になっていました。  今年は2問目と3問目の最後の設問は,文系の人には少し厳しかったかも知れません。

富山大学(理・工学部)は,今年から試験時間が90分から120分に変更になったので,  4問の出題かと思っていましたが,今まで通りの3問でした。ただ,全て数Ⅲからの出題  で,計算量も極めて多く受験生はかなりて苦労したと思います。このような出題が続くよう  であれば,数Ⅲの計算力を今まで以上にしっかり付ける必要があります。

北海道大学(理系)は,ここ数年では一番易しく,これで試験になるのかと思われるくらいで  した。難関学部では数学ではほとんど差が付かないでしょう。多分今年だけの一過性のもの  だとは思いますが。

東北大学(理系)は,難易が年によって頻繁に変わるのですが,今年は難の年でした。全6問  中3問は厳しい問題で,力のある受験生でもかなり苦戦したことでしょう。

東京大学(理系)は,かつて3割くらいの出来で十分合格圏内に届いた時期もありましたが,  ここ数年は6問中3問くらいは易しい問題があるので,逆に差が付くと思います。今年もそ  うでした。ただ易し目とはいえ,京大同様6問150分では,全ての問題に手を付けるのは  かなり厳しいでしょう。

東京工業大学は,5問で180分ですが,今年は特に2問目は計算が大変,3問目は考え方が  非常に難しく時間不足になる受験生も多くいたことでしょう。1問目と5問目を完答し,そ  れ以外の問題は部分点を集めれば,十分合格圏内に届くと思います。  東工大の面目躍如といったところでしょうか。

名古屋大学(理系)は,4問で150分ですが,今年は1問目と3問目が易し目で,2問目と  4問目は厳しい問題でした。特に4問目は,非常に答案の書きにくい難問で,答えの予想は  ある程度付くので,出来たつもりの受験生が多かったと思います。

京都大学(理系)は,東大同様に以前のような難問のオンパレードのようなことはなく,設問  をなくしたことにより,易し目の問題でも難しく見えることがあるので十分試験になると思  います。今年は難しいかなと思われる問題は2問だけでした。

大阪大学(理系)は,昨年よりは取り組みやすかったものの十分差が付く問題で,5問150  分では時間不足になったことでしょう。阪大は易しい年がありません。

神戸大学(理系)は,以前は10大の理系としてはそれほど難しい問題は出題されませんでし  たが,最近は少しずつ難化が進んでいます。今年は私の知る範囲では最も難しい出題です。  難関学部の力のある受験生でもさぞかし苦戦したことでしょう。

以上が今までに解いた大学の印象です。

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《大阪(理系)》 第1問:今年の最易問です。先ずはウォーミングアップして下さいという親心(?)でしょうか。 落ち着いてミスなく完答したいところです。 第2問:(1),(2)はいいでしょう。問題は(3)ですが.cosα=n/mとやると少し面倒な場合分けが生じます。 2cosαを考えるとかなり楽になるのですが。 第3問:かなり昔の一橋にほぼ同じ問題が出ていました。丁寧に場合分けして何とか完答したいもの

《名古屋-理系》 ◆第1問 これが出来ないと完答できる問題がないかも? 設問通り丁寧に計算するだけです。 ◆第2問 (1)(2)はいいでしょう。 (3)f(x) がα,β,γを用いて因数分解できることに気が付けば、後は何とかなりそうです。 ◆第3問 問題文をしっかり読まないと違ったゲームをしてしまいそうです。 丁寧に場合分けをすればよいのですが、なかなか大変です。 ◆第4問 昨年に続きガウス記号の