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2024年度 大学入学共通テスト所見 数学ⅠA

数学担当 山下

全体的に計算ミスを誘発するような問題や、基礎の正確な理解をもとに自ら応用する力を必要とする手ごわい問題が多く、難易度は高め。


時間との勝負になる部分も大きく、解ける問題をいかに確実に得点できたかがポイント。



第2問[1]動点問題は当塾の冬期講習で練習した問題と同じテーマであり、第5問の方べきの定理を利用して位置関係を答える問題は冬期講習に同じ解法を用いる問題がありました。受講した皆さん、お役に立てたでしょうか?





第1問[1]有理化を利用した式の値と、整数部分・小数部分に関する問題。誘導に従って計算ミスをせずに確実に得点したい問題。[2]三角比の表を用いる測量問題。後半は応用力の必要な問題であるが、1問目から配点が高いため解ける部分だけを解いて、進めなくなったら無理せず次の大問に進むといった割り切った作戦も有効だろう。



第2問[1]座標平面上の動点を利用した2次関数の問題。問題文にヒントはなく、点Qのy座標を自分で正しく設定できたかが分かれ道になっている。[2]データの分析。例年同様に情報量が多いが、各設問はそこまで難しくないため、落ち着いて解けば良い。



第3問 場合の数と確率。細かい場合分けがされているが、計算ミスをしないよう注意が必要。余事象を利用すると計算しやすい。



第4問 整数の性質。n進法に関する出題。後半は最小公倍数や1次不定方程式を応用する力が必要であり、日頃の訓練が必要だろう。



第5問 平面図形。メネラウスの定理や方べきの定理を用いて線分比や点の位置関係を調べる問題。見慣れない星型の図形が主題となっているため、基礎の正しい理解力が求められる。

 
 
 

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